あわ玉キャンディ
「....元気出しなよ?和花...なんならまた合コン企画しようか?」
「いえ、結構デス」
顔を歪めて俯いたあたしを、楓なりに心配して励まそうとしてくれてるんだけろうけど。
今、新しい恋!って気持ちにはどうしてもなれないんだよね。
霧崎さんのこと嫌いだ、って思ったけど...。
やっぱり、考えるのは霧崎さんのこと。
簡単には忘れられない...。
好き″だった″って過去形には、まだできないんだ。
「男ってさ、女心わかってないよね...。和花の気持ち、すんごいわかるよ、あたし。」
アイスティーをすすりながら、浮かない顔して話す楓。
なんか今日、元気ないなぁ、楓。
ってあたしもそうだけどさ。
「レイくん...だっけ?......順調なんでしょ?」