あわ玉キャンディ
指定された場所は、わかりやすく駅前のカフェ。
何回も来たことがあるお店。
カランコロンと心地良い音が鳴らして店内を見渡すと、奥の方の席からこちらに手を振る人が目に止まる。
その人は、もちろん里内さん。
もう来てたんだ...。
席に近寄ると、またあの人懐こい笑顔であたしを迎えてくれた。
久しぶりに会った彼は、髪に金のメッシュを入れてツンツン立たせていて。
イマドキの髪型って感じだった。
...どういう心境の変化だろう。
似合ってないわけじゃないんだけど。
髪変えたね、とか...
言った方がいいんだろうか?
そんなことを考えつつ、里内さんの真正面に座った。