あわ玉キャンディ
「別に、里内さんには関係ないです」
そう言い放ち、ふいと目をそらす。
どうしても話す気にはなれず、刺々しい口調になってしまう。
あたし、かなり感じ悪いよね......。
やばい、と感じたけれどあたしは俯いたままいた。
「俺には関係ないけど...、藍がこのごろ変なんだよ。だから、気になって」
......変?
あの霧崎さんが?
顔を上げてきょとんとしていると、里内さんはため息まじりに話し始めた。
「話しかけても上の空だし、しょっちゅう携帯気にしてるし......。和花ちゃんとのこと聞いたら、別れたって言ってたからさ」
......嘘、でしょう?
里内さんの話を聞いて、
信じたいって気持ちと信じられないって気持ちが、あたしの中でぐるぐると回っていた。