あわ玉キャンディ
あわ玉キャンディ
――――――――――
――――――――――――
「和花っ。これおいしそ...って、なに見てんの?」
小さな子供連れのお母さんや、中学生くらいの子達や、カップルなんかでわいわい賑わうスーパーのお菓子コーナー。
一点を見つめて足を止めたあたしに、楓がでっかいチョコレートの袋を持って駆け寄ってくる。
「......あわ玉? 和花、あめとか好きだったっけ?」
「あめはあんまり好きじゃないけど、これは好きなの。」
あたしが手に取ってカゴに入れたのは、
しゅわしゅわソーダとしゅわしゅわグレープとしゅわしゅわレモンなんかの味がある、あわ玉キャンディの袋。
何気なくスーパーに立ち寄ってみたら、意外といっぱい売られているものだったんだ。