あわ玉キャンディ
求める、カラダ
――どこへ行くんだろう。
数分前、化粧室から席に戻ったあたしと霧崎さんは、みんなに抜けることを伝えた。
もう席では丁度良く、カップルが出来あがってたみたいで、お開きとなり。
頬をピンク色に染めた楓は、ゼロさんにぴったりと寄り添っていた。
百合は関西弁がハマったみたいで、佐久間さんと。
あかねは黒ぶちメガネフェチだったみたいで(さっき知った)、里内さんと。
一応ってことで、全員とアドレス交換して、店を出て、今に至るんだけど。
帰ろうと駅の方向に足を向けたら、霧崎さんに「着いて来い」と、ぶっきらぼうに言われて。
あたしは、スタスタと前を歩いて行く霧崎さんに着いて行くしかなかった。
またお店に入るんだろうか?
もう8時だし、
家に帰りたいんだけどな...