あわ玉キャンディ
きょろきょろとあたりを見渡していたとき、
「...っぶ!」
突然止まった霧崎さんの背中に顔が衝突してしまった。
「入るぞ。」
霧崎さんがあたしの手をグイっと引っ張り、入ろうとするその建物は...
「...ちょ、ちょっと待って!」
他と比べると大きい方の、ホテル。
クリーム色の高そうな、上品なホテル。
でもそのホテルの入り口には...
――うすいピンク色の、
『LOVE』がピカピカ光ってんのよ...!