あわ玉キャンディ


「...はぁ?」


「だから、付き合ったらいいんだろ?

じゃ今から俺ら付き合ってるってことで」


そう言い放って、ホテルの中へとグイグイ手を引っ張っていく彼。

あたしは、ポカンとされるがままの状態。


呆れて物も言えないわ...

どんだけヤりたいのよっ。


好きなわけじゃないのに、

ヤりたいがために付き合うなんて。

ありえないから。

あたし、そういうの無理派だから。


こんな人に恋心を抱いたあたしって一体。




――いやいや、ちょっとちょっと。

何やってんのあたし。

このまま部屋に行っちゃったら...

良いオモチャになっちゃうう!



「やだーっ。絶対いや!」


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