あわ玉キャンディ
「ありえないし...」
なんて浅はかなことしたんだろ。
激しく後悔...
長いため息を吐きながら、
右隣の方に目を向ける。
...寝顔さえも、きれい。
今更思うけど、この人
あたしに一度会ってること覚えてるのかな?
失恋したあたしを励ますには、少しきつめなあの言葉。
しゅわしゅわソーダや、しゅわしゅわグレープと書かれたあめ玉をくれたこと。
あのときのブルーの瞳は...
何だったんだろうか。
やっぱりカラコン?
日本人でブルーの瞳だなんて...
まずないもんね。
それに明るいブルーじゃなくて、
深いディープブルーだったしね。
そんなことをひとり考えていたとき。
「...んん」
シーツの中でもそもそと霧崎さんの体が動いた。