あわ玉キャンディ
「...んん...朝?」
「...もう、七時ですけど」
寝ぼけながら目をこする、しぐさにどきっと胸が跳ねる。
霧崎さんの体はあたしの2倍くらい大きいのに、そのしぐさは子供みたいで。
かわいい、と思ってしまう。
いやいや、何ドキドキしてんのあたし。
あれだけ昨日激しかったこの人が、かわいいわけがないでしょっ。
「......腹減った」
そう訴えて、あたしを真っ直ぐに見つめる彼。
起きてすぐ″腹減った″って...
いやいやいや...
「無理ですよ。ここ、ホテルだし。」
「...じゃお前ん家で食わせて」