あわ玉キャンディ
――――自分に呆れる。
自分の流されやすさにため息が出る。
1LDKの飾りっ気のない部屋。
一人暮らしのあたしには丁度いい広さ。
多分、楓以外を上げたことがないけれど。
今、リビングのソファにどかんと座って、リモコンを操作している彼がいる。
結局、押し切られてしまったのだった。
男の人を部屋に上げることがどういうことなのか...
そんなこと、あたしでも知ってる。
でももうしちゃったわけだし...
昨日のことを考えると、
くすぶった余韻がまたうずく。
あたし、
こんな性格だったっけかな...