サヨナラをキミに

その上にだらしなくうつ伏せになった。


はぁーっとため息をつくと頭にフワッとした感触があった。


「大変やね。女の子は別の作業やから…すぐにはそっち手伝えんけど早く終わらせて行くから待っててね。」


まるで
子供をあやすお母さんの様に優しい口調で俺の頭を撫でていた。


年下だからって子供扱いすんなって思ったけど

…不思議と嫌な気はしなかった。




「はぁー。頑張ります…」

ダルそうに立ち上がる俺を見て軽く笑って


「キレんなよ(笑)」


そう言って自分の作業に戻っていった。


…たまに口が悪いんだよなこの人。


さっきの優しい口調は気のせいじゃないかって思ってしまう。




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