サヨナラをキミに


「勿体ない?」


どういう意味だ?


「大沢くんはあまり気にせんかもやけど、社員はそういうのを評価するけんね。」


…正直。
社員からの評価なんて
どうでもいい。


「やけどね。あたしがやなの。大沢くんはダメだっていわれるのが。」


「…自分勝手ですね。」


「あれ?知らんかった?うち超自己中だから。」


思わず笑ってしまった。



「で、社員に呼びだされたやん?」


「あー…はい。」


「あたしは作業について検討して欲しかったのに、
どこをどう勘違いしかのか態度を改めろ的な話だけになってて…」


確かに…
その話しかされなかったな。


「だから。うち今からバトルしてくる!」


「はぁ!?」


「だって腹立つもん。」


ずっと掴んでいた腕を離しまだ仕事をしている森さんの方に歩いて行く。


「ちょっ!バトルって何するんすか!?」


今度は俺が腕を掴んだ。


「誰が態度改めろって説教しろっていった?って文句言いに行く。」


「いや、いいですよ。もう帰りましょ?」


無理矢理
引っ張って歩いていく。
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