サヨナラをキミに


その日は初日ということもありあっという間に時間が過ぎた。


恭子が心配していた女の子は今日は2人だけど全員でも5人ぐらいしかいない。


ほとんど男ばっかりだ。


だけど見てると皆仲が良いみたいだ。



ボーッと終礼が始まるのを待っていると

ちっちゃく袖を引っ張られた。


振り向くと、最初に話し掛けてくれた女の子だった。


「まだ名前言ってなかったよね?

あたし高田美和です。」


ふにゃっと柔らかい笑顔につられて笑顔になる。


「よろしくお願いします」

軽く頭をさげるのをじっと見つめる高田さんは


「やっぱデカイよね(笑)マジ羨ましいんやけど」



「あー、美和姉ぇチビやもんね」


横から話に入ってきたのは今日俺の指導をしてくれた人で幸田君だったっけ?


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