君恋


「神谷さん・・・今日の夜ヒマですか?」


別に彼女じゃなくても、俺は微妙にモテるのに。
こだわる必要ないのに。

課でも可愛い子の、ミキちゃんに誘われてるんだから―…俺よ。

「いや―…今日はダチと予定があって」


残念そうにミキちゃんが「それならまた今度」って言うんだ。
何度も何度も断ってる俺。
本当は予定なんてないくせに。

ただなんとなく、彼女を裏切ってるみたいで嫌だった。




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