届かない想い。


あたしは結輝に全て話した

自分の気持ちも、全て。



「あたしね、優が好きって言ってくれて嬉しかった…」



頭が混乱したけど、それと一緒に嬉しい気持ちも確かにあったんだ


「だけど……」



だけど…、




「優とは付き合えない。」



優のことは好き

だけど、それは恋じゃない。


あたしが異性として好きなのは…いつだって隼だけなんだ。



「うん。…それを、優くんに言ってあげなよ。」



「…………優に?」


「うん。待ってると思うよ?返事。」



待ってる?


だけど……


「怖い。」

「なにが?」


あたし、怖いよ……



< 64 / 104 >

この作品をシェア

pagetop