届かない想い。
「はじめは美結のこと避けちゃうかもしれない。だけど、それは美結を嫌いなわけじゃない。優くんは誰よりも美結のこと大好きだから。」
「うっ…ううっ…」
「それに、今まで通りなんて…振られた方は辛いんだよ。美結、優くんの気持ちも…考えてあげて」
優の気持ち………
「うん…っ…うん…っ!」
あたし、自分のことばかり考えてた。
優に離れられるのをずっとビビってた
だけど、優も怖いんだ。
あたしだけじゃない。
「結輝、あたし行ってくる!」
「おう!」
優のところへ、行ってくるよ。
「ありがとう、結輝!」
あたしの話を聞いてくれて
あたしを励ましてくれて…
本当のことを言ってくれて
弟に助けられるなんて考えてなかった
家族って…兄弟って素敵だね、結輝。