届かない想い。



「……そっか、」

「ん。ごめんね?」



なにかあったとは言え、返事がないとイヤだよね…



「あ、別に気にしないで。それより美結、危ないから送る」



「え?大丈夫だよ、」


送ってもらうほど、遠い距離じゃないし



「いや、送る。」

「……でもっ、」


悪いし…


「美結、俺が送りたいんだ。」


隼はそう言って、困ったように笑った



「……ありがとう。」


これ以上言っても隼はあたしを送るだろうな…そう思ったからあたしは送ってもらうことにした




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