届かない想い。



「病院に着いた頃にはもう…」



嘘………………


「優…嘘だよね?」

「……………………ッ!!」

「……ッ…―――!!!」



優は、あたしの問いかけに無言で首を振るだけだった


「どうして…どうしてなのよ…隼は…」



隼はもう………目を覚まさないの?



「隼!!目を覚ましてよ!!あたし…まだ…まだ隼に伝えてないよ…!!」


まだ…隼に好きって言ってない

目を覚まして…隼ッ…………!



「美結…!もう………」

「ぇっぐ…う…うわぁあぁぁん!!」



隼…目を…覚まして…

お願い神様……あたしから…隼を取らないで……



「うわぁあぁぁん!!じゅ…隼…」


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