難しい恋は遠慮させてください
先輩とのメールはしばらく続いてる。

先輩の返信はとても遅くて、待ちくたびれた私は深川にメールをした。

【やほー☆

今平気ー? 】

深川の返信はとても早い。

すぐにケータイの着信音が鳴った。

【おう!

なんかようか?】

【今度の映画のこと
なんだけどさ

いつあいてる? 】

私と深川は好きなものが一緒で、前に映画を見に行く約束をしていたのだ。

【俺いつでも開いてるよ】

それを見て私は少し悩んだ。

今は四月下旬。

もうすぐゴールデンウィーク。

行くならその日がいいかな?

【じゃあさ!

ゴールデンウィークに
行こうよ? 】

私がメールを送るとすぐに返信が2通来た。

一つは深川。
もう一つは伊島先輩。

私は迷わず先に深川のメールを開いた。

【いいぜ!(笑)(笑)

先輩にもうメールした?】

私は2行目の文が引っ掛かった。

《先輩にもうメールした?》

なんでだろう?

ムカツク。

深川に先輩のことなんて関係ないじゃん。

私は…
私は深川にメールしたくてメールしたのに…

【もうしたよ!

私が忘れるわけ
ないじゃん! 】

【それならおK】

なんでだろう?

やっぱりムカつくんだ…

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