難しい恋は遠慮させてください
はーい。

これはもういくらなんでもクールにスルーなんてできないよ?私。

【バッカじゃないの!?
アホ!】

わーぉ。送っちゃった…

これってフラれるの決定だよねッ!

【なんだよ!?
俺が何かしたかよ!?】

【ほんっとうにバカ!!
おまえは女心を
勉強してこい!!】

私の口から女心なんてワードが出る日がくるなんて…

恐ろしい奴だな深川!

これぞラブパワーというやつか?

ってたぶん違うだろー!何か私テンションあがりすぎー!

もう怒ってんのか、ショックなのか、楽しんでんのかわかんねぇよ!

【えっ!?
リオもしかして…
ごめんm(__)m】

…。

ごめん?

さっきまで絶好調だったテンションが煙のように消えた。

下がったんじゃない。消えたんだ。

血の気が引いていく。

もう私深川とメールも話も出来ないのかなぁ…

それがショックだった。

これなら告白しなきゃよかった。

そうしたら、まだ友達でいられたのに。

ケータイの着信音が鳴る。

伊島先輩からメールが来た。

空気読めよ!このクソ先輩がぁーー!!

【髪切るの
楽しみにしてるよ☆】

ウゼーマジウゼー。

テメェなんざのために髪なんか切るかよ!


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