難しい恋は遠慮させてください
男女に春が来た
散々深川にいじられてもうボロボロの状態で私は眠りについた。

次の日は新入生歓迎会でつまらない政治経済の映画鑑賞。

私と深川が恋人になって初めて会う日。




私一人だけ



迷子になりました。



家を出たのは無事にたどり着けば四十分前に到着できる時間。

愛美と途中で合流する予定だったのに、乗るはずのバスが来ません。

なんでもその日はそのバスは三本しかないようで…

しかも一本目は、もう映画の上映時間で…

必死に電車でむかいましたが、愛美はもう時間がやばいといって私をおいて行ってしまいました。

どぉすればいいのさぁー!?

私筋金入りの方向音痴だってこの話の最初のほうに書いたよねぇ!?

もちろん迷いましたとも!

初めての土地ですもん!

もちろん遅刻しましたとも!

初めての土地ですもん!

先生に笑って頭叩かれましたよ!

痛かったですよ!

上映時間に間に合いましたよ!

深川発見しましたよ!

思いっきり目そらしましたよ!




映画…やっぱりつまらなかった…

こんなもののために私は頑張ったのか…

前の席に座っている深川を見ると目が合った。

私は目をそらした。

後ろ振り向くなよ!

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