難しい恋は遠慮させてください
今日は研修旅行。

カレー作りと飯盒炊飯をする。

私と愛美は違う班。

私の班は男子が四人、女子は私をあわせて二人。

料理なんてしたことがない人ばかりが集まった班で、みんなが私の指示を聞いて料理をしていた。

愛美の班は、女子一人休んだから、女子は愛美一人。男子は三人。

愛美の班も料理ができない人の集まりだった。

私はいっぺんに二つの班の指示をすることになった。

「リオー!野菜と肉これでいいのー?」

「ん。大丈夫!後は野菜煮込んで。それからご飯の様子を見て!」

「佐伯ー。他の班じゃなくてこっちも見てくれよ!」

「はいはいー」

忙しく走り回る私。
飯盒炊飯の煙が目にしみる。

涙で視界がぼやけた。

目が痛いよー

煙から逃れようと火の近くから逃げた。

すると目の前から笑い声が聞こえた。

「目、真っ赤。」

顔を上げると、そこには愛美の班の男子がいた。

「オマエは煙の近くにいないからだろ!」

「だって目、痛いもーん」

「オマエもやれや!」

笑ってばかりいるそいつを煙の近くに押していった。

「うわっ!やめろよ!」

「うるせー!」

その後も私とそいつは、嫌がらせをしあった。



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