難しい恋は遠慮させてください
━━私なにやってんの…?

私は自分の口を押さえた。

深川はあまり私のほうを気にしていない。

男子に向かってすまなそうに笑っていた。

「リオ…?」

愛美に声をかけられて私は焦ってそっちを見た。

「え?」

「…いや、なんでもない」

愛美は全部知ってる。

だからきっと私が今どうして、あんな顔になったかもきっとわかってる。

だから深追いしないでくれてる。

ごめんね…

気を使わせてばかりで…



試合はあっという間に終わってしまった。

男子の結果は準優勝。

女子はビリから2番目。

表彰を終えて、球技大会は終了。

私と愛美と仲のいいメンバーで会場に残って少し話していた。

私達はそろそろ帰ろうと応援席に戻ることにした。

途中、みんながトイレに行くと言ってトイレに行ってしまった。

私はとりあえず一人で応援席で待つことにした。

応援席の近くまでくると話し声が聞こえてきた。

男子か、荷物だけとってどこかに非難してよっと。

「んな゛っ!?」

「げっ!?」

応援席では先に応援席に行った男子が着替えていた。

「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!」

「うっるせぇぇー!」

深川の怒鳴り声が私の叫び声と重なって大きな声になった。

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