難しい恋は遠慮させてください
研修旅行を終えて、最初の登校日の放課後。

私と愛美は教室で話していた。

「リオさー。深川と仲いいけど、好きなの?」

「はっ!?ないないない!気が合うとは思うけどあんな奴…」

「本当に?研修の時もバスに私を置いて深川のとこに行ったじゃん?」

げっ。ばれてた。

正直な話し。
あの時は深川をからかうためじゃなくて、ちょっと心配だったから

「いや!あいつリアクションがおもしろいからからかいに行っただけだし!」

「ふーん?」

「本当だよ?好きじゃないし。ほら!」

やけになって私は深川の席を蹴飛ばした。

「それはちょっと…、深川がかわいそうなんじゃ?」

「そうかなー?私ドSだからさ!」

「うわー深川が聞いてたら泣きそー。」

「泣いてもいいよ?私、深川嫌いだし」

そんな話をして私達は笑っていた。

そんな時、教室のドアが開いて深川が入ってきた。

私と愛美は黙った。
いつからいたんだろう?
話し聞かれたかな?

二人でこそこそ話していたが、私が深川に聞いていた。

「何しに来たの?」

「忘れもんとりに来た。」

「…いつからいたの?」



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