夕暮れキャンパス








「・・・二日前まで普通に笑ってた。

のに昨日、


“別れよう”って。

もうつかれた、って。


いきなりだったっ・・・」






そう苦しそうにいう春の顔を見ると

すごく悲しそうで辛そうで。


そんな春を直視できずに目をそらした。





「あんなっ、そばにいたのにっ。

いきなりいなくなって。


俺、こわくなった。」





ところどころつまったり、微妙に震えてる声は春が泣いてることをあらわしてた。



自分が、ふがいない。


こんな近くにいるのに。


春は苦しくて、だからその苦しみをあたしにぬぐってほしくて話してくれてるのに。


何も言えないあたしが情けない。










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