夕暮れキャンパス




放課後あたしに報告するんだろーな、別れたって。


話聞いてほしいんだろうな。




そう思いながら鞄からケータイを取り出して彼氏にメールをうつ。




『なんか春彼女と別れたっぽい。

幼なじみの役割果たしてくるから、今日は帰りいいや。』







『りょーかい。』








意外にもはやく帰ってきたメールを見てからケータイを鞄に戻した。



バスケ部の朝練しんどいのにすぐ返信くれたんだ、って思うと嬉しかった。



春とは違う意味で、ちゃんとあたしは彼氏を愛してる。







それでもやっぱり一番優先するのは春だけど。














< 6 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop