夕暮れキャンパス
放課後あたしに報告するんだろーな、別れたって。
話聞いてほしいんだろうな。
そう思いながら鞄からケータイを取り出して彼氏にメールをうつ。
『なんか春彼女と別れたっぽい。
幼なじみの役割果たしてくるから、今日は帰りいいや。』
『りょーかい。』
意外にもはやく帰ってきたメールを見てからケータイを鞄に戻した。
バスケ部の朝練しんどいのにすぐ返信くれたんだ、って思うと嬉しかった。
春とは違う意味で、ちゃんとあたしは彼氏を愛してる。
それでもやっぱり一番優先するのは春だけど。