夕暮れキャンパス
教室に戻るとあたしの机に座った春がいた。
あたしの手に持ったココアの缶を見て、嬉しそうに顔をほころばせて
「それ、ゆうなの次でいいから。
ちょっとちょーだい。」
って言うから、
しょうがないなぁ。
って笑って春の言葉通りあたしは自分が飲んだ後、ちょっとあげた。
「うわー、ココア最高ー。」
って缶を片手に、顔をくしゃってして笑う春が可愛くてわたしも笑った。
お互いにつまらない話ばっかりして
校舎を抜けたあたしの目に広がったのは綺麗な夕暮れ――