楽園の炎
「朱夏だって、貴族のお姫様じゃないか。ま、俺のところに来ても、それは変わらんが。そうそう、そろそろ、返事をもらってもいいかな」
思い出したように言うと、夕星は身体を離して、朱夏を覗き込んだ。
「俺と、結婚してくれ」
何の飾り気もない、率直で真っ直ぐな求婚。
朱夏も、素直に頷いた。
「うん。あ、はいって言うのかな」
ストレート過ぎて、返って照れない。
朱夏は笑って、夕星の求婚に応えたが、ふと真顔になった。
「ユウのことは大好きだし、求愛は嬉しいんだけど。ユウと結婚したら、あたしがククルカンに行くのよね。あたし、葵と同じでこの国しか知らないし、一人で知らない国に嫁ぐの、ちょっと怖い。それに、第二皇子のことも・・・・・・。ユウとは離れたくないけど、ククルカンに行くのは、正直怖いんだよね」
俯いて、自分の中にある不安を素直に話す。
「そうだな・・・・・・。アリンダから守る自信はあるけど・・・・・・。確かに独りぼっちだもんな。アルファルドから近いならまだしも、相当離れてるし。それについては、ちょっと考えてるんだけどね」
「え?」
顔を上げた朱夏に、夕星は素早く口付けして笑った。
「傷つけたくないって言ったろ。何もそれは、身体の関係のことだけじゃないぜ」
「ユウ、ストレート過ぎるよ・・・・・・」
思い出したように言うと、夕星は身体を離して、朱夏を覗き込んだ。
「俺と、結婚してくれ」
何の飾り気もない、率直で真っ直ぐな求婚。
朱夏も、素直に頷いた。
「うん。あ、はいって言うのかな」
ストレート過ぎて、返って照れない。
朱夏は笑って、夕星の求婚に応えたが、ふと真顔になった。
「ユウのことは大好きだし、求愛は嬉しいんだけど。ユウと結婚したら、あたしがククルカンに行くのよね。あたし、葵と同じでこの国しか知らないし、一人で知らない国に嫁ぐの、ちょっと怖い。それに、第二皇子のことも・・・・・・。ユウとは離れたくないけど、ククルカンに行くのは、正直怖いんだよね」
俯いて、自分の中にある不安を素直に話す。
「そうだな・・・・・・。アリンダから守る自信はあるけど・・・・・・。確かに独りぼっちだもんな。アルファルドから近いならまだしも、相当離れてるし。それについては、ちょっと考えてるんだけどね」
「え?」
顔を上げた朱夏に、夕星は素早く口付けして笑った。
「傷つけたくないって言ったろ。何もそれは、身体の関係のことだけじゃないぜ」
「ユウ、ストレート過ぎるよ・・・・・・」