楽園の炎
ぽん、と自分の胸を叩く夕星に、朱夏は、あ、と足を止めた。
そういえば、夕星の胸を蹴ったような。
「あ、ご、ごめん。そうだ、怪我してない? あたし、頭に血が上ってたから、あんまり手加減しなかったかも・・・・・・」
慌てて朱夏は、夕星の前に回り、衣の襟に手をかけた。
いつものノリで、ぱっと合わせを開いてから固まる。
「大丈夫だよ~。そんなきつい蹴りじゃなかったよ」
「・・・・・・」
夕星の襟を掴んだまま、朱夏はどうしていいものやら、かちんと固まったままだ。
目の前の浅黒い素肌から、視線を外そうにも外せない。
---なっ何でユウの素肌って、こんなにどきどきするのっ! 男の素肌なんて、見慣れてるんだからっ!---
とは言い聞かせるものの、襟を握りしめた手はぷるぷると震えている。
「朱夏? 何かなってる?」
怪訝な顔で、夕星が己の胸元に視線を落とす。
朱夏に蹴られた辺りをつるりと撫で、再び朱夏に視線を戻す。
「別に何ともなってないって。もう痛くもないし。・・・・・・おい、どうした?」
襟を握りしめたまま、赤くなってだらだらと汗を流す朱夏に、夕星が顔を近づける。
そういえば、夕星の胸を蹴ったような。
「あ、ご、ごめん。そうだ、怪我してない? あたし、頭に血が上ってたから、あんまり手加減しなかったかも・・・・・・」
慌てて朱夏は、夕星の前に回り、衣の襟に手をかけた。
いつものノリで、ぱっと合わせを開いてから固まる。
「大丈夫だよ~。そんなきつい蹴りじゃなかったよ」
「・・・・・・」
夕星の襟を掴んだまま、朱夏はどうしていいものやら、かちんと固まったままだ。
目の前の浅黒い素肌から、視線を外そうにも外せない。
---なっ何でユウの素肌って、こんなにどきどきするのっ! 男の素肌なんて、見慣れてるんだからっ!---
とは言い聞かせるものの、襟を握りしめた手はぷるぷると震えている。
「朱夏? 何かなってる?」
怪訝な顔で、夕星が己の胸元に視線を落とす。
朱夏に蹴られた辺りをつるりと撫で、再び朱夏に視線を戻す。
「別に何ともなってないって。もう痛くもないし。・・・・・・おい、どうした?」
襟を握りしめたまま、赤くなってだらだらと汗を流す朱夏に、夕星が顔を近づける。