楽園の炎
「ふ。そう言えば、私がやめるとでも思うのか? むしろ、逆効果というものだ」
馬鹿にしたように笑い、アリンダは手を伸ばして朱夏の肩を押した。
踏ん張ったところで、元の体勢が不安定だったため、簡単に寝台に倒れてしまう。
朱夏が倒れると同時に、アリンダが覆い被さってきた。
「まだ式は挙げていないのだし、あのガキのことだ。まだ姫に手を出していないだろう」
馬鹿な奴、と言いながら、アリンダは朱夏の両手首を掴んで、容赦なく捻り上げる。
激痛に、朱夏は顔をしかめた。
「姫も馬鹿だな。あんな奴に惚れたために、ぼろぼろにされるんだからな。あいつに心を寄せる奴は、ことごとく私が汚して追い詰めてやる。姫も、ここで私に犯されてしまえば、とても夕星に顔向けできまい」
楽しそうに言いながら、アリンダは朱夏の衣を開く。
両手はがっちりと掴まれていて、びくともしない。
さすがにそれなりに鍛えた男である。
片手であっても、押さえつける力は半端ない。
朱夏の腰帯を解き、下に穿いていた短い下衣も引き裂く勢いで剥ぎ取る。
完全に裸体を曝す格好にされたわけだが、朱夏は恥ずかしさよりも、先のアリンダの言葉に対する怒りに震えた。
「ほおぉ。肌は綺麗だな。ククルカンでは珍しい、白い肌だ。なるほど、これはなかなかそそるな」
にやにやと笑いながら、アリンダはわざと朱夏の肌に跡を残すように、爪を立てたり歯を立てたりする。
そのたびに、痛みと共に、ぞぞぞ、と怖気が走り、朱夏は歯を食いしばった。
「武官とか言ってたが、やはり所詮は小娘か。恐怖で身体も動かぬか? くく、それでこそ、私もいたぶり甲斐があるというもの」
馬鹿にしたように笑い、アリンダは手を伸ばして朱夏の肩を押した。
踏ん張ったところで、元の体勢が不安定だったため、簡単に寝台に倒れてしまう。
朱夏が倒れると同時に、アリンダが覆い被さってきた。
「まだ式は挙げていないのだし、あのガキのことだ。まだ姫に手を出していないだろう」
馬鹿な奴、と言いながら、アリンダは朱夏の両手首を掴んで、容赦なく捻り上げる。
激痛に、朱夏は顔をしかめた。
「姫も馬鹿だな。あんな奴に惚れたために、ぼろぼろにされるんだからな。あいつに心を寄せる奴は、ことごとく私が汚して追い詰めてやる。姫も、ここで私に犯されてしまえば、とても夕星に顔向けできまい」
楽しそうに言いながら、アリンダは朱夏の衣を開く。
両手はがっちりと掴まれていて、びくともしない。
さすがにそれなりに鍛えた男である。
片手であっても、押さえつける力は半端ない。
朱夏の腰帯を解き、下に穿いていた短い下衣も引き裂く勢いで剥ぎ取る。
完全に裸体を曝す格好にされたわけだが、朱夏は恥ずかしさよりも、先のアリンダの言葉に対する怒りに震えた。
「ほおぉ。肌は綺麗だな。ククルカンでは珍しい、白い肌だ。なるほど、これはなかなかそそるな」
にやにやと笑いながら、アリンダはわざと朱夏の肌に跡を残すように、爪を立てたり歯を立てたりする。
そのたびに、痛みと共に、ぞぞぞ、と怖気が走り、朱夏は歯を食いしばった。
「武官とか言ってたが、やはり所詮は小娘か。恐怖で身体も動かぬか? くく、それでこそ、私もいたぶり甲斐があるというもの」