溺愛彼氏6:4
5月

だんだんと高くなる空。


暑い日、寒い日が交互に訪れ、やがて暑い日が多くなる。

笑った君の笑顔が太陽と重なって輝くんだ、暖かく。


青い空に浮かべられた雲、繋がっては離れて、また繋がる。
一度として同じ形を作ろうなんて思わない。
同じ形なんてないから見ていても飽きない。


緑色の葉と青い空。
暖かく照らす太陽。

毎日が輝いている。


ふとした瞬間に
君を探す。
握られた手を握り返せばあった温もり。今はもうなくて。

きみと同じ人なんていない。
空と同じ、雲と同じ。

同じものなんてない。

だから君がよかったのに。


いないきみをどうやって埋めればいいの?


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