溺愛彼氏6:4
羽柴が消えた後、私は一息ついた。辺りを見渡すと同じクラスの生徒たちがちらほら登校してきていた。
私と羽柴は登校するのが人より少し早いみたいだ。
いろいろと冷静に考えると羽柴が言った、
俺のこと考えろ
ていうのはただの冗談で、そういって私を羽柴なりに励ましてくれているって思った。
…ありがとう、羽柴。
羽柴が居なくなって急に静かになった気がした教室で、ふと携帯の、というかメールの存在を思い出した。急いで携帯を開くと未読メールが1件ある。
…悠紀くんかも
なんて思い、私は慌ててメールを開く。
受信box
From:悠紀くん
件名:Re:
[メール返せなくてごめんね。
また夜メールする!
学校頑張ろ、またね]
…悠紀くん…よかった。
やっぱり悠紀くんはちゃんとメール返してくれた。何も心配しなくても大丈夫。
私は安心し、返信を打つと携帯を閉じた。
今日一日、心配することはないな。よかった。