溺愛彼氏6:4

「なにがあったの?
さあ話してごらん?」

と羽柴は満面の笑顔で尋ねてきた。…けれども!羽柴は私にお金を渡して廊下を指した。

「はい?羽柴、アイ ドント アンダースタンド」

「ノゥノゥノゥ、発音がなってませんね〜。巻き舌気味で言いなさい。そうです、自分がネィティブになったつもりで」

渡しされたお金を握りしめたまま、私は全く意味がわからないで自分に酔いしれているみたいな羽柴を見ている。

「羽柴、君はどう頑張っても日本人だよ。だからこのお金の意味を完結に10文字以内で説明してください」

「ワット?!
おっと、今から説明するからこれは字数に入れないでね、オゥケィ?」

「オッケーオッケー」

私も軽い調子で合わせた。

「ジュース買ってこい」

「簡潔な説明ありがとう、で、何でわたしが?」

ん、そう一言だけ言って私は握っていたお金を羽柴に返そうとする。
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