溺愛彼氏6:4
「そんなん今の時期なんかに飲みません、お祝いて言ったけどただ俺が飲みたくないだけだからね」
「いや、お金…」
「そんな少ないお金くらい奢っちゃる」
ツンという態度のまま羽柴は机に突っ伏してしまった。
「…あ、ありがとう羽柴」
ん、て言って羽柴は手をひらひらっと振ってみせた。
あつ…
羽柴にもらったミルクティーはまだ冷えない。後で冷めてから飲もうと自分の机の横にかけてあるかばんの中にしまった。
「結菜ー」
「あ、紗枝っ」
ポニーテールの長い髪が紗枝が歩くたびに揺れる。
「結菜、今日も悠紀くん?」
「そうだよ」
「いいな〜ラブラブしてんなよ〜」
このこのっ
と紗枝が私の肩をつついた。