溺愛彼氏6:4

「繋ごっか」

そう言って私の手を握りこんできた。

「なんでわかったの?」

私が握られた手を握り返しながら尋ねると悠紀くんは私の手を引きながら答える。

「なんとなく、かな」

なんとなく、そんな風にでも私の思っていたことがわかる悠紀くん。
なんだか言ってもいないことが通じあうって私たち相性いいのかもね。
なんて嬉しくてウキウキしながら私は考えた。


私の歩くスピードに合わせて歩いてくれる。
悠紀くんは本当に優しくて、私のこと考えてくれてて…だいすき。


「家着いたら、映画みる?」

私の顔を覗きこみながら聞いてくる。

…うわっアップ!

私は照れて俯きがちに頷く。

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