溺愛彼氏6:4


羽柴の優しさが痛いくらい胸をキュッと締めたから、
私は羽柴のことを好きなのかな、て思った。




だけど、
私は悠紀くんと付き合っていた。
そして今も悠紀くんが好き。


だから羽柴を好きだと思ったこの気持ちはきっと何かの間違いなんだと思う。




隣で笑う羽柴の顔を見ると苦しくなった。
この苦しみは罪悪感だ、きっと。


…だれに対する?

羽柴に対する罪悪感なのか、
悠紀くんに対する罪悪感なのか、
それとも自分に対する罪悪感なのか私にはわからなかったけれど。

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