溺愛彼氏6:4

お店を出て、駅までの道を並んで歩く。

相変わらず羽柴は横で私に話し掛けていて、私はそれにうんうん、と相槌を打っていた。


駅まであと少しっていうところで、私は立ち止まってしまった。


ミルクティー色の髪が光りに照らされてきらきらと光っているその姿は紛れもなく私の大好きな人だったから。

悠紀くん!!
私は横にいる羽柴を置いて走り出した。


今日は悠紀くんと会う日ではない。
もしかして悠紀くんは私を待っててくれたのかも!

悠紀くんと会う日次の日の授業は悠紀くんのほうが1時間も早く終わるから、駅で会うことはなかった。
だけど今日は違う。

本当に私を待っててくれたのかも。



悠紀くん!と声をかけようとした。

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