溺愛彼氏6:4

「結菜ちゃんが塾に来たとき、嬉しくて、でも隣に男がいて悔しかった。
困らせるのは分かってたけど、キスをしてしまった、ごめんね。美那ともキスをしてごめん。美那とは付き合ってることに美那の中ではなってる」

悠紀くんは何度も何度も謝ってきた。


大好きな悠紀くん。

大切にしてくれていたのは知っていた。


悠紀くんとのキスは大好きだ。

でもきっとこれからキスをするたびに美那さんのことが頭をよぎる。

彼女とは何度キスをしたの?

彼女とはキス以上のこともしたの?

なんでハグしてたの?

本当は好きなの?

きっと色々なことを考えて二人の時間を純粋に楽しめないのだろう、そう思う。

美那さんとキスしないでも彼女を落ち着かせる方法は他にもあったはずなのに悠紀くんはキスをした。
きっとそれは彼が優しすぎるから。

だから、

「話してくれてありがとう、悠紀くん今までありがとう、さようなら」
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