丁寧な言葉にご注意を。
「まぁでも。
犯人の方はあなた方警察に任せますよ。」
と、中臣が言った。
ーえ?
「中臣、今、犯人の方はって……」
「宇佐見警部に任せるのが不安ですか?」
「中臣君!君には思慮とか道徳心などは持ち合わせていないのかね!?」
いや、うんまぁ。
それも一応あるんですがね‥?
「あたしが聞きたいのは……っ!!」
中臣の人差し指があたしの唇を押さえた。
「その答えは、明日図書館で明かして差し上げましょう。」
そう言って、
中臣は口角を上げ笑った。