丁寧な言葉にご注意を。

所謂、私。






「今日も早いなー来るの。」




轟 実央 (17)
(トドロキ ミオ)




生まれつきの天パと赤毛がかった髪のせいで、
軽く不良に見られがち




そんな悩みを持つ些細な女子高生だったのに




私の日常は非日常に変わった。




そう。




「実央さんの脚と僕の長い脚じゃ歩幅が違いますからね。」




コイツのせいで




「悪かったな短足で!!」



「別に短足とは言ってませんが」




そう言って読んでいた本にまた視線を落とすコイツ




中臣 颯 (17)
(ナカオミ ソウ)



同じ高校の同じクラス




けれど学校では全く話さないし目も合わした事のない地味な眼鏡男子の奴だった。




いつでも難しそうな本を読んでて




友達はいるみたいだけど一緒にはしゃいだりした所を見た事がない




多分一生関わらない人種だと思ってたのに




何で今こうして市の図書館でコイツと受付のパイプ椅子に座って喋っているかというと




元凶はウチのお母さんにあったりする。











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