丁寧な言葉にご注意を。
『何で轟さんが?確かお母さんが来ると聞いていましたが……』
『あぁ、それね』
あたしが何で代わりに来たのかを説明する。
彼は興味の無さそうに相槌を打つ
‥自分から聞いてきたのにっ
『随分と急なんですね、』
『その通りだよ!計画性ないんだから!!』
ぶすー、とカウンターに寄っかかる。
『轟さんて案外しっかりしてるんですね。』
『アンタあたしを時々バカにしてるでしょ!?』
何なんだよさっきからもう!!
『いえ、誤解ですよ』
と、中臣がストップを掛け、眼鏡を中指で位置を正す
『時々ではなく常日頃そう思っています。』
ちゅどーーーーーん
あたしの頭に隕石落下
ハイ、キレますよー
『きぃーーーっっムカつくーーっっ!!』
『騒がしい人ですね』
いいだろ!
どうせ平日の図書館になんか人なんかあまりいないわ!!
『そーゆー中臣は何でボランティア?あたしの知ってるおじいちゃんは?』
『あぁ、祖父の事ですか……』
と、声のトーンを下げ、俯いた中臣
ぁ……もしかして……
『実は……』
『い、いいよ!ごめんね!?そんな辛い事……』
『いえ、ギックリ腰で』
『は?』
『ですから、ギックリ腰』
な、何じゃそらぁぁあああああっっっ!!!!
心配したあたしが馬鹿みたいじゃないかっ!!
彼は肩を小刻みに揺らし、笑いをこらえていた。
ワザとかぃっっ!!