丁寧な言葉にご注意を。





「僕たちも監視カメラを見といた方がいいと思うんです。」



「「はぁ?」」




私まで間の抜けた声を出してしまった。




「なんでよ?
後から入りゃいいじゃないの?」




小声でヒソヒソと中臣に耳打ちする。




「警察が来た後ですからね、無駄に警戒されやすくなります。
だったら一緒の方がいいでしょう。」




確かに……そっか。
それならわざわざ変装もしないで済むし、




苦手な嘘もつかなくていいのか。




でもうざみんをどうやって説得すんのよー?




「なぜ君達まで?」



「僕たちも他人といえど当事者です。
僕たちにも犯人逮捕に貢献させていただけませんか?僕たちも……、僕たちも犯人を捕まえたいんです!!」



「…中臣君…!!
君は……、なんとイイ人間なんだ!!」



「そんな……、
人として当たり前の事ではないですか。」




うーーーわーーーー‥




何という嘘つき発言ときた。




怖いよ。
もう怖いよ中臣!!
君のそのスマイルがさぁ!!




うざみんは感動してるし。




つーか、あたしらだって現場にいたんだけどね。



あたしらは犯人としては警戒されてないのか…?










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