丁寧な言葉にご注意を。





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‥と、いう訳なのです。



3日経つけど
中臣とは全然話さない。



「…ん?中臣それ何?」



目についたデカくて黒いスポーツバック




中臣はチラ、と読んでいた本から視線を外し、スポーツバックを見た。




「‥あぁ、部活の道着です。洗うつもりで持って来たんです。」



「あぁ!中臣弓道部だったっけ?」



「まぁ……」




スゴいなー
あたしは帰宅部だし




今度見に行っ……




「来ないで下さいね?」


「心の声を読まないでっ!!」




‥にしても、
本当に ヒ・マ




相変わらず図書館に来る人はまばら




この時期になれば受験生とかが自習室を使ってるーとかある筈なんだけど



ここ何年か前に隣町にでっかい図書館ができて、



大体の人はそっちに行ってしまう。




‥まぁ確かにボロいけどさー




あたしはこっちの図書館の方が好きだった。




古いけど静かで、




むかーしからの珍しい本だってある。




「あたしも本読もー」




カウンターから出て、本を一冊持ってくる。




「‥それ……」




中臣が言う




「ん?この本?面白いんだーあたしこの本の作者好きなの!」




あたしは元々本はあまり読まないんだけど、




今手に持っている一冊の本




ミステリーなんだけどコメディがあったりとか凄く面白いんだ。




作者は“ハヤテ”さん




顔は知らんが絶対いい人だと思う。











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