丁寧な言葉にご注意を。





「フックなんて取れてたっけ?」



「…………。」




あたしの問いかけに中臣は答えない。




ただカーテンレールを眺めているだけ




何かある……?




「………」



「え」




クルリ、と中臣が振り返ったと思ったら、




そのままあたしを素通りして資料室の本棚を片っ端から出しやがった!!




「ってオイ!!何してんだっお前は!!」




あ゛~~っ!!
そんな、整理されてる本を……




「中臣っ、オイ!」




既に近づけないほど分厚い資料本が山になっている。




塵も積もれば山となる。



いや!本は塵ほどちっさくはなーいっ!!




中臣は一つずつ本の角などを丁寧に観察……してから無造作に本を放り投げる。




「何がしたいんだお前はーっ!」











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