うさミミ!~兄と王子と幼なじみと~「ヲタは××できないなんて、言わせないんだから!」(仮)
コスプレ喫茶に戻ると、行列ができていた。
「めっちゃ並んでんじゃん店大丈夫なのかコレ」
「盛り上がってきたね~!」
お昼になるにつれてどんどん混んできて、みっちり仕事をした。
途中で慣れてきて、「おかえりなさいませ」とか「ご主人様」とか言ったのは気のせいだ、うん。
12時にやっとシフトを交代して、雪くんとの待ち合わせ場所に向かった。
待ち合わせ場所はもちろん、図書室。
特別棟に入ると人は全然見なくなった。
図書室に着いてあたりを見渡したけど、まだ雪くんは来てないみたい。
一番奥の机に座って待っていると、
「ごめん、待った?」
走ってきたのかちょっと呼吸が荒い。
「ううんさっき来たばっかだよ!」
「それ……赤ずきん?かわいいね」
「……ありがと//」
やっぱりちょっと揺れちゃうよ。
「佐々木さんどこか行きたいところある?」
「特にないよ!」←
「てきとうにぶらつこうか」
「うん!」
それから行き当たりばったりの喫茶店に入ったり(おいしかった!)、演劇とかを見た(すごかった!)。
最初はいろいろ考えてたけど、もはや普通に文化祭を楽しんでいた。