うさミミ!~兄と王子と幼なじみと~「ヲタは××できないなんて、言わせないんだから!」(仮)
「ゆうが目覚めたぁぁあ!って夢オチ?何が?」
え、今…………。
目覚めた……って何?
やっぱりあれは夢なのね!?
「あのね……雪くんがね……全然天然王子じゃなかった……夢を見た」
必死で訴えても、
「……は?あいつとかもう知らねーよ」
流されて終わった。
「ていうかゆう大丈夫か?具合悪い?どっか痛ぇ?」
「は?何それ。ねえ、それよりあたしなんでここにいるの?」
「さっき、なんか三浦からお前が倒れたから図書室来いってメール来てさ、まじ焦ったっつの」
三浦?花音……のことだよね。
…………図書室。
やっぱり夢じゃないかもしれない(遠い目)。
「図書室に他に誰かいた?」
「あ?三浦しかいなかったけど」
あれ?
じゃあ……なんだろ、あたしの妄想?
にしてはリアルすぎる。
ま、いーや。あとで花音に直接聞いてみよ。
「あれ、そういえばあたしたち……シフトは……?」
「ああ、完全にサボったな。もうすぐ1時だし」
「絶対怒られる……いんちょー怖いよー」
「いーよもう。ゆうが無事だったんだし。もうちょいぐだぐだしよーぜ」
咲の両足にすっぽり挟まれて、後ろからぎゅーってされる。