うさミミ!~兄と王子と幼なじみと~「ヲタは××できないなんて、言わせないんだから!」(仮)
「ただいま~!」
帰宅したのは8時半。
とりあえずリビングに顔を出す。
「あんた晩ごはんは?」
マミーの第一声はいつもこれだ。
“おかえり”とか言わないのかい!
「メイド喫茶で食べたぁ」
「あ、そう」
「そんなことより時計を見なさいゆうゆ!何時だと思ってる!メールくらい入れなさい!父さんは心配で心配でコーヒーを7杯も飲んだんだ!おかげでさっきから腹が痛い!」
マミーとの会話が終わったかと思えばパピーがものすごい勢いで怒鳴った。
いくらなんでも7杯は多すぎだよパピー……。
さらっと聞き流しながら、BLな絵が描かれた愛用グラスにオレンジジュースを注いでいると、
「うわ、お前帰ってきたのかよ」
お風呂上がりらしいおにぃに、露骨に嫌そうな顔をされた。
髪の毛濡れてる。色っぽい。
「ホントはあたしがいなくて寂しかったんでしょ~」
「冗談もほどほどにしてくれよ、寒気がする」
今風呂に入ったばっかなのに、と付け足している。
全く、ツンデレなんだから!
ってそういえば、
「あたし、大事な用が!!」