うさミミ!~兄と王子と幼なじみと~「ヲタは××できないなんて、言わせないんだから!」(仮)



「あれ、えーと、佐々木さん?」


目を丸くした雪くんは、


「たまに会うよね、今日は図書室でだけど」


なんて言って笑った。



「あっあのっ雪くんは……なっなんでここにっ」


もしやあたしがここにいるのを察して!?←は



「ん?勉強しようと思って。放課後はよく来るんだ、ここ」


「え!?あ、あたしも勉強してたんですっ……あの良ければ一緒に――」






「……ゆう。」



……ん?なんだろこの殺気……。



後ろを振り向くと、



「あ。」


咲のこと忘れてたてへぺろ。



すると咲はいきなり立ち上がって、あたしの腰に手を回した。


抱き寄せるみたいな体制で。



そして、





「なんか用?」ニヤリ




んなっ!?なんだその笑みは!



そしてなんだこの手は!!




「あ、あの雪くん咲のことは気にしな――」


「ごめん、僕ジャマしちゃったみたいだね」




………??




「え、いや、あのあたしは雪くんと勉強した…モガッ」



咲にしゃべることを遮られた。


挙げ句、



「ゆう、今日は帰ろうぜ?」



なんて言う。



なんでー!?あたしは雪くんとっ



「モガッモガモガッモガ」←



そのまま強制連行されて図書室を出た。



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