うさミミ!~兄と王子と幼なじみと~「ヲタは××できないなんて、言わせないんだから!」(仮)
その日から毎晩咲と部屋で、ああだこうだ言いながら珍しく勉強した。
明日は嵐かもしれない。
あと放課後も強制連行で図書館で勉強。
……あれから雪くんを見てない。
きっと、いや絶対咲のせいだ…………。
「はぁ~~~」
図書室の一番奥。いつも同じ場所だから、もう指定席みたい。
……相手が雪くんならいいのに。(切実
「でかいため息だなオイ」
のんきにペン回しをしているいつも通りの咲。
「だって~」
「ま、この地獄のような日々も明日で終わりだし」
「テストのことじゃないよ~~」
今のとこ赤点は無いな、と自信ありげに言う咲はあたしの話なんか聞いちゃいない。
「雪くん……何組なんだろ……会いに行ってみようかなぁ……」
「………」
あ。やば。
そうだった、最近咲は雪くんの名前を出すと黙り込んじゃうんだった。
「今日もお前の部屋行くから」
「わかってるよ~、どーせ来ないでって言っても来るんでしょ」
「ま、そうだけど」
最近……咲、たまに咲じゃないみたい。
急に真面目な顔になったり、変なこと言い出したり……。
嫌なことがあっても寝たら忘れるタイプの咲にこんなこと、人生初だよ!
まぁ良く言えば超レア!←
「最近の咲わかんない」
「は?」
「飽きた~」
「……俺が!?(泣)」
「勉強~」
「あ、あぁそっちか……!」←
……?咲イミフ!