うさミミ!~兄と王子と幼なじみと~「ヲタは××できないなんて、言わせないんだから!」(仮)



その日から毎晩咲と部屋で、ああだこうだ言いながら珍しく勉強した。



明日は嵐かもしれない。



あと放課後も強制連行で図書館で勉強。



……あれから雪くんを見てない。



きっと、いや絶対咲のせいだ…………。





「はぁ~~~」


図書室の一番奥。いつも同じ場所だから、もう指定席みたい。


……相手が雪くんならいいのに。(切実




「でかいため息だなオイ」



のんきにペン回しをしているいつも通りの咲。



「だって~」


「ま、この地獄のような日々も明日で終わりだし」


「テストのことじゃないよ~~」



今のとこ赤点は無いな、と自信ありげに言う咲はあたしの話なんか聞いちゃいない。




「雪くん……何組なんだろ……会いに行ってみようかなぁ……」



「………」





あ。やば。



そうだった、最近咲は雪くんの名前を出すと黙り込んじゃうんだった。







「今日もお前の部屋行くから」


「わかってるよ~、どーせ来ないでって言っても来るんでしょ」


「ま、そうだけど」




最近……咲、たまに咲じゃないみたい。



急に真面目な顔になったり、変なこと言い出したり……。



嫌なことがあっても寝たら忘れるタイプの咲にこんなこと、人生初だよ!



まぁ良く言えば超レア!←




「最近の咲わかんない」


「は?」


「飽きた~」


「……俺が!?(泣)」


「勉強~」


「あ、あぁそっちか……!」←


……?咲イミフ!



< 57 / 112 >

この作品をシェア

pagetop