うさミミ!~兄と王子と幼なじみと~「ヲタは××できないなんて、言わせないんだから!」(仮)
「……ゆうゆ、もうすぐ夏休みだよ?」
…………(゜゜ゆ)?
…………( ̄~ ̄;ゆ)
…………(゜ロ゜ゆ)!!!
な つ や す み!
\キタァァァァァァァー!/
「な、夏休みと言えば!!コミマァァァァァァ!!!」
コミマ=コミックマーケッツ
BL本とかがいっぱ~~~い売り出される、主に腐女子の聖地☆
ヒャーハハハ!お金貯めなきゃ!
「い、いや、ゆうゆ……落ち着いて……!」
「へ?うぇへへ」
「雪原と、何も進展ないまま夏休みになっちゃうよ?」
……え?
「…………………あ」ワスレテタ
「やっぱ夏だし、青春しなきゃ!」
でも……
「あたし、どうしたらいいの?」
「まずはメアド交換じゃない?」
メアド…………そ、そっか!!
「でもどうしたらいい!?あたしクラスも知らないもん!」
「……あ、イイコト考えた☆」
??
――放課後、花音に連れてこられたのは図書室前。
「花音~、雪くんはいないよ、咲があんなことしたからあれから来な――」
「あっ!いたいた!」
「ぅえ!?」
ドアの窓ガラスから、花音の目線をたどると、本当にいた。
……待って、やばい。久しぶりに見た。
あの横顔、
きれいな肌、
ふわふわした栗色の髪に、
白いワイシャツがとってもよく似合う、
彼。
こ、これはキューンときた。
やっぱり、あたしの王子さま……!
「……い、いや、やっぱり、明日にする」
だって今は心臓が破裂しそう……うぐぐ
「何いってるの、ここで引くなんてゆうゆらしくないよ!」
……………………
「行ってきまぁぁぁす!!」